カビ毒−アフラトキシン
落花生は莢が地中にできることから、土壌中の各種微生物の汚染を受けやすくなります。とくに人体にとって問題とされるものは、カビの一種のAspergillus flavus によって作られるカビ毒のアフラトキシンです。
アフラトキシンは、1960年にイギリスで大量のシチメンチョウが死亡した原因として有名であり、これはブラジルから輸入された飼料用のピーナッツミールにA.flavus が繁殖していたためでした。アフラトキシンは急性毒性のほか、発がん性が極めて強いため、食品や飼料に対する危険性は極めて大きいといえます。
アフラトキシンの汚染は、作物の生育中から貯蔵や流通のあらゆる段階で生じる恐れがあり、落花生の他にコメ、ムギ、トウモロコシ、ダイズなどの穀類やナッツ類に汚染がみられます。また、発生地域はインド、東南アジア、ブラジル、アメリカ、アフリカなど世界各国にわたっています。
国内産落花生でのアフラトキシンによる汚染事故はこれまでなかったが、現在は多くの落花生が輸入されており、これらに対するアフラトキシン汚染のチェックには、今後も十分な注意が必要です。
- 落花生に関して昭和46年に厚生省(現、厚生労働省)より環食第128号として出されている通達によると、「ピーナッツ及びピーナッツ製品中のアフラトキシンB1の試験法」が設定され、この分析法によりアフラトキシンB1が検出されてはならないとされました。
また、不飽和脂肪酸の酸化によって生じる酸化物は動物に対してマイナスの生理的影響を与えるとされています。とくにリノール酸の酸化によって生じる酸化物の中には強い毒性を示すものもあります。
有効成分−ポリフェノール
最近よく聞かれる「フレンチパラドックス」の理由を調べてみると、フランス人がよく飲む赤ワインの中に心臓病−動脈硬化−を予防する物質が含まれていることが分かりました。この物質はポリフェノール類と呼ばれるもので、ブドウの皮や種に含まれており、皮や種を除いて作られている白ワインにはあまり含まれていません。

ポリフェノール類は、LDLコレステロールの酸化を抑制する抗酸化作用をもち、酸化されたLDLコレステロールによって引き起こされる動脈硬化を防ぐ働きがあります。
落花生にもレスベラトロールというポリフェノールが多く含まれており、赤ワイン同様心臓病の予防効果が期待されます。また、ポリフェノール類はがん予防の効果も高いとされ、緑茶、紅茶、コーヒー、ココアんどにも多く含まれています。