分類と起源

落花生の植物学的分類と名称

落花生はマメ科ラッカセイ属の一年生草本で、マメ類のの中では大豆に次いで生産量が多く、重要なたんぱく食料で油脂原料でもあります。花が受精すると子房柄(しぼうへい)が地面に向かって伸び、先端が地中に潜り込み、莢を作って結実します。そのため和名の「落花生」は、この果実が地中で実る性質にちなんでつけられました。

学名のhypogaea はギリシア語で「地下の」を意味し、英名のgroundnut も同様で、peanut は落花生の果実を示します。落花生は南京豆(なんきんまめ)や唐人豆(とうじんまめ)とも呼ばれますが、これは中国から渡来したことによるものです。



落花生の原産地

落花生の原産地は、野生種の分布状況などから、南アメリカのボリビア東部からアルゼンチン北部にかけてのアンデス山麓地帯と推定されています。

栽培の歴史は古く、南アメリカでは3000年の歴史をもちます。南アメリカ各地やカリブ海諸島、メキシコへは原住民によって、世界へは新大陸発見以降、ヨーロッパ人によって伝播され、熱帯から温帯までの広い地域で栽培されています。